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現在位置は、ホームの中の症例4 うつ症状についてです。

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■うつ病性障害・抑うつ状態とは
うつ病は、ゆううつ感や無気力な状態が長い期間回復せず、日常生活に支障をきたすようになってしまう病気です。 気分が落ち込むなどの「こころの不調」だけでなく、だるさ、不眠、食欲低下、頭痛など「からだの不調」もみられます。
うつ病は、脳内の神経伝達物質の働きが低下して活力不足となり、ゆううつな気分に見舞われるため、単なる気の持ちようではなく、治療が必要となります。
気分の落ち込みとうつ病にはいくつかの違いがあります。失恋をしたり、仕事で大きな失敗をしたりすると、気分は落ち込みます。しかし、多くの場合は数日で回復し、また元気に“頑張ろう”と思えるようになります。
ところが、いつまでたっても気持ちが沈んだまま、回復せず1ヵ月以上もこのような状態が続く場合うつ病の可能性が疑われます。
うつ病性障害や、気分が落ち込んだ状態である抑うつ状態になることは、私たちの一生のなかではだれでも発症する可能性があり、決してめずらしい病気ではありません。
うつ病は、早期発見と適切な治療を受ければ、ある程度時間はかかりますが必ず治る病気です。

■うつ病性障害・抑うつ状態の症状
うつ病は、「こころ」と「からだ」に次のような症状があらわれます。


【からだの症状】
・眠れない
・頭痛や肩こりに悩まされる
・食欲がなくなる
・体重が減った、または増えた
・動いていないのに疲れやすい
・ときどきめまいがする
・からだの動きが遅くなる
・トイレが近くなる
・からだがだるい
・便秘や下痢に悩まされる
・生理不順が続く
・性欲が落ちる
 
【こころの症状】
・ゆううつな気分
・イライラする
・落ち着かない
・集中できない
・やる気が出ない
・何に対しても興味が持てない
・人付き合いが嫌になる
・仕事をしたくなくなる
・新聞やテレビを見なくなる
・身だしなみに関心を払わなくなる
・悲しい気持ちになる
・根拠もなく、自分の責任だと思う
・過去の小さなことを思い出しては悩む


これらのうつ病のサインを単なる疲れと見逃さないで下さい。心が弱いからでも甘えているからでもなくストレス等によって脳の中で意欲や活力を伝達する働きをする物質(神経伝達物質)の働きが悪くなるために起こります。

■うつ病性障害・抑うつ状態の治療
うつ病は、早い段階に、適切な治療を受ければ治る病気です。
しかし、放っておくと慢性化しやすく、再発しやすい特徴があります。
治療の基本は「休養」と抗うつ薬などの「お薬」になります。うつ病の多くはお薬を服用することでよくなります。
抗うつ薬脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正することによりうつ症状を改善します。 ただし、いくらお薬を飲んでも、病気のきっかけとなったストレスを受け続けている状態では、なかなか良くはなりません。ストレスをためない生活を送るよう心がけましょう。
医師と患者が繰り返し面接を行い、患者が抱える悩みや不安を取り除く精神療法リラクゼーション療法は、考え方を少しずつ変え、柔軟性をもつようになることでうつ症状を治したり、再発を予防したりします。
お薬を飲みながら、十分な「休養」をとること、また、こころの負担になっているような「環境の調整」も必要です。
うつ病を長びかせないためにも、きちんと医師の指示に従って治療を続けていくことが大切です。

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