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痛信vol.96「コロナワクチン3回目接種の必要性について」、「薬の変更は一回の診察でひとつが良い理由(わけ) 」

「コロナワクチン3回目接種の必要性について」

1.なぜ3回目の追加接種が必要なのか?


日本で接種が進められている新型コロナワクチンは、90%以上と高い感染予防効果があり、感染や重症化を予防する効果も確認されています。しかしながら、さまざまな研究結果などから、感染予防効果が、時間の経過に伴い、徐々に低下していく(40〜80%まで落ちてきている)ことがわかってきました。また、高齢者においては、接種完了から半年
以降で重症例が増えてきたという報告もあり、重症化予防効果についても、徐々に低下していくと考えられています。
さらに、ワクチン接種したにもかかわらず感染してしまうブレイクスルー感染も増えてきています。
その要因としては次の3つがあげられます。
々蛎里徐々に低下していること、伝播性の強いデルタが拡大していること、
最近はデルタより伝播性の高いとされるオミクロンが流行このため、感染拡大防止及び重症化予防の観点から、初回(1回目・2回目)接種を完了したすべての方に対して、追加接種の機会を提供することが望ましいとされています。

2.追加(3回目)接種には、どのような効果がありますか?


3回目の追加接種により、低下した感染予防効果や重症化予防効果等を高める効果があることが、臨床試験や様々な疫学研究等で報告されています。イスラエルで実施された、ファイザー社のコロナワクチン(当院取り扱いワクチン)の接種後の情報を集めた研究では、追加接種した場合における入院予防効果は93%、重症化予防効果は92%、死亡に対する予防効果は81%であったと報告されています。
さらに、60歳以上で追加接種を受けた場合では、追加接種を受けなかった場合と比較して、感染予防効果は11.3倍、重症化予防効果は19.5倍高くなったとされます。オミクロンに対する効果の報告は現時点ではまだ限定的ですが、2回接種では効果が乏しいのに対し、3回接種すれば一定の効果は期待できるとされています。

3.対象者・接種時期・使用するワクチン・副反応について


対象者は、3回目のコロナワクチンの接種券が自治体から届いた方(2回接種を終了した18歳以上の方で3回目接種
を希望される方が対象)は当院で予約が可能です。
予約の際に2回目の接種日の確認が必要となります。
接種時期は、2回目接種後から原則8ヶ月以降とされていますが、医療従事者(6ヶ月)や高齢者(7ヶ月)など前倒しが実施中です。
当院が使用するワクチンは、当院使用ワクチンはファイザー社のコロナワクチンになります。
Q:初回接種とは異なるワクチンを使用しても大丈夫か?
A:アメリカの効果や安全性を評価した研究によると、3回目に初回と異なるワクチンを使用した場合、抗体上昇は良好で交互接種と同種接種では差が無かったと報告されています。
Q:追加接種の3回目の副反応は、1、2回目より重いのか?
A:アメリカ臨床試験結果によるとファイザー社製ワクチンの追加接種後に確認された副反応(注射部位疼痛83%・疲労感64%、頭痛49%・筋肉痛39%・下痢9%・発熱9%等)は2回目接種後と比較して概ね同様であると確認されています。
奈良県コロナワクチン副反応の相談は、「奈良県コロナワクチン副反応コールセンター」を利用下さい(電話 0120−919−003、 FAX 0742−36−6105)。

「薬の変更は一回の診察でひとつが良い理由(わけ)」

1.心療内科特有のお話


最初にご注意!これは他科では当てはまらないかもしれません。心療内科や精神科でのお話と思ってお読み下さい。
研修医の頃、先輩ドクターから、「薬の変更は一回の診察でひとつがいい」と教えられました。それは「薬の変更を一回の診察で二つすると、症状が改善しても、悪い方向に変化してもどちらの変更でそうなったかがわからなくなるから」です。
そして、臨床をしていると、「なるほどその通り」と日々実感し、例外の時もありますが基本そのようにしようと心がけています。

2.心療内科で扱う薬の特徴


心療内科で扱う薬は、「徐々に増やして、徐々に減らすものがほとんど」です。薬の急激な増量は副作用のリスクを増やします。また、急激な減量・中止は離脱症状のリスクがあるだけでなく、本当はまだ十分改善していない場合、薬の効果で落ち着いている状態の急激な症状悪化のリスクを生みます。

3. ‘薬の変更は一回の診察で一つ’が役に立つ理由


お薬を処方するとき、なるべくその特徴と目的、期待される効果と可能性のある副作用を説明するよう意識しています。
患者様にとって、薬の名前や特徴、その使い方を覚えることは大変なことと思います。しかし、それを正しく知って服用して頂けることが、誤った恐怖を生み出さず、また困っている症状に対処できる力になると思います。このとき、‘薬の変更は一回の診察でひとつ’がまた役立ちます。その結果を言葉にして頂き、一緒に検討し、共有することを積み重ねていくことができれば、患者様の知識は蓄積されていきます。
「自身のどの症状にはどの薬が役立ち、またその薬にはどんな特徴とリスクがあるのか」を記憶に留めることができれば、診察間隔が長くなっても、患者様自身が上手な臨機応変な対処ができるようになり、症状に対しても自信が持てるようになっていきます。
「心療内科で扱う疾患」は、‘脳から生じる痛み’を含めて、症状が改善、治癒しても、また何かのきっかけで再び症状の出ることがあります。そのとき過去に正しく蓄積された薬の知識はきっと症状の早期軽減、早期改善に役立ちます。

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通信vol.63「院長インタビュー〜覚悟の瞬間(インタビューサイト)〜」「運動療法〜痛みの治療編〜」「慢性疼痛とパニックの共通点」
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通信vol.62「リニューアルオープン!拡張しました!」「リハビリ部門の拡張〜運動療法新設〜」「健康365(10月号)当院記事掲載」「パニック障害の治療法〜行動療法と認知療法〜」
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通信vol.61「痛み治療の目標(ゴール)設定の重要性」「筋膜リリースのエコー画像」「パニック障害の治療法」
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通信vol.59- 崘召“痛みグセ”を覚えてしまう前に治療しましょう!」
(2016/03/02)
通信vol.59-◆峅嵎款鼻2016年の傾向)」、「スーパーの行列に並べません! これって病気ですか?」
(2016/03/02)
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通信vol.57(「かわたペインクリニックの取り組み〜タ少ない麻酔科と心療内科の併設クリニック〜」、「痛くて眠れない時に睡眠薬よりいい薬」)
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通信vol.56(「かわたペインクリニックの取り組み〜て端譴閉砲澆亮N邸繊廖◆峭堝伊椣未旅佑方」)
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通信vol.55(「かわたペインクリニックの取り組み〜4擬塒預莪貅腟繊繊廖◆崢砲澆粒稜Ч坩戞)
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通信vol.34(「自律神経失調症と冷え症の症例」「社交不安障害」)
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通信vol.33(「顔面痛(歯口顔舌の痛み)症例」「睡眠のトラブルでお悩みの方へ」)
(2011/11/09)
通信vol.32(「頚椎症・肩こり症例」「原因不明の痛み、歯・口・顔の痛み」)
(2011/08/31)
通信vol.31(「腰痛症例」「心療内科の心理療法・手技療法の紹介」)
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(2011/03/09)
通信vol.28(「花粉症◆廖嵜肝兎皺覆凌翰療法」) 
(2011/01/13)
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