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通信vol.25(「関節内注射」「鍼灸治療」)

関節内注射


【関節内注射とは?】
関節とは、骨と骨のつなぎ目の部分で、レントゲンでは骨しか見えませんが、それ以外に軟骨や滑膜と関節の袋である関節包に覆われています。この関節包の中、関節腔へ注射するのが、関節内注射です。適応は、関節炎や変形性関節症などで、関節包内に痛みの原因がある時に効果があります。
関節の動きを円滑にして磨耗を抑え、痛みを抑える関節内注射の注射薬には、ヒアルロン酸とステロイド剤があります。
【関節内注射.劵▲襯蹈鷸醒躰諭
ヒアルロン酸は、関節軟骨や関節液に含まれる成分の一つで、関節内に注入することにより、関節の疼痛を緩和し炎症を抑制します。又、関節の動きを滑らかにし、関節可動域が大きくなることや関節軟骨を保護・修復して、関節症の進行を抑制することが、研究で確認されています。ヒアルロン酸注射は、初期の痛みや症状の軽いうちに行うと大きな効果が期待できます。又、炎症を抑える働きもあるため、ある程度症状が進行してからも効果的です。痛みや症状の強弱に関らず幅広く使用され、約7割の患者様の関節痛や腫張が改善することが知られています。薬剤の安全性が求められる今、ヒアルロン酸は副作用がほとんどなく非常に安全で長期に安心して使用できる有難い注射薬です。軟骨を保護し、軟骨再生を促進してくれるヒアルロン酸注射は、今後も、関節痛に悩む患者様のQOL(生活の質)向上に寄与するために、必要不可欠な治療であり続けるでしょう。
【関節内注射▲好謄蹈ぅ秒躰諭
頑固な疼痛を認める症例や関節水腫を認める症例に対して、大きな抗炎症作用が期待できます。内服薬で改善しない関節炎に対して、ステロイド剤を注入すると、劇的に症状がよくなることがありますが、頻回に行うとかえって関節症状を悪化させる場合がありますので、長期使用は好ましくありません。
【関節水腫とは?】
関節に過度の負担がかかった時に炎症をおこし、その結果、多量に産生された関節液が関節の中にたまった状態を「関節水腫」と言います。
変形性膝関節症でしばしば見られる症状で、膝に多量の関節液がたまったままの状態でいると腫れによる痛みが出て、関節の動きが悪くなるため、このような場合、膝の水を抜いて、ヒアルロン酸を注入します。癖になると心配する方がいますが、癖にはなりませんので、安心下さい。
 加齢とともに身体のヒアルロン酸は減少していき、関節痛が生じ易くなります。歩き始める時に膝に違和感を覚えたり、腕を上げるのが困難に感じたら、早期に受診下さい。

鍼灸治療


ペインラボの新療法「鍼灸治療」についてお話します。
1. 鍼灸治療とは?
幾千年の歴史を持つ東洋医学の一つとして中国に起源を持つ我が国の伝統的医療で「金属の細い鍼を経穴(ツボ)に刺入する鍼(はり)」と「もぐさ(艾)を燃焼させて経穴に刺激を加える灸(きゅう)」により病気を治そうとする施術です。
2.鍼灸治療の効果は?
外因性の病気に効果が早い西洋医学に対し、内因性の病気を得意分野とする東洋医学の中で、特に鍼灸は体調を左右する三大要素「気・血・水」のバランスを整え、経絡(全身のエネルギーの流れ)を調整して、自然治癒力や免疫力を向上する効果があります。1997年に鍼灸の治療効果の科学的根拠が認められ、WHO(世界保健機関)でも様々な疾患(40種以上)への有効性が認められています。
具体的には、
…砲澆鯱造蕕欧訥団妨果、
血行改善し疲労回復を促す効果、
6敍の緊張を緩和する効果、
ぜ律神経や内臓を整える効果、
ヌ髪嵶呂鮃發當餽確呂魘める効果、
などがあります。
3.「痛み」と「鍼灸治療」
鍼灸は特に痛みにとても効果的な治療法です。鍼灸刺激により、体内に鎮痛物質が放出され、痛みを脳に伝える神経経路が遮断されることが医学的に証明されております。鎮痛効果の中でも特に慢性痛(病気そのものは改善されても頑固な痛みが残るケース)に対して優れた効果があります。長い間、痛みに悩まされている方は、あきらめずに是非ご相談下さい。
4.「予防医学」と「鍼灸治療」
鍼灸は特に予防医学であると言われます。
鍼灸治療の優れた点は、「気・血・水」の全身調整ができるため、病気を未然に防ぎ、病気がまだ浅いうちに病気や症状を治しながら、病気にかかりにくい体質に改善していくことができるところにあります。
「未病」とは検査しても異常がないのに、何となく体がだるいなどの症状(不定愁訴)を言い、既に古の時代より鍼灸治療には「未病(未だ病気にならず)を治す」という「未病治療」の概念があり、昨今、叫ばれている「予防医学」よりもっと積極的な予防を示しています。
疲れ易いなどの未病のサインが表れたら「病気になることのない体を造る」ことを目指し、鍼灸治療にお越し下さい。

編集後記


温暖化の影響でしょうか?異常気象が続いています。例年より遅い梅雨が始まり、じめじめと湿気の多い時期に痛みが増したり、極端な天候の変化で
体調を崩したり、持病が悪化したりする方がいらっしゃるかもしれません。身体の不調を感じたら、どうか我慢せず、早期にご来院下さい。

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