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通信vol.65「頚部神経節ブロックについて」「症状○○はどんなとき強まりますか?」

頚部神経節ブロックについて

1.頚部神経節ブロックとは?


1.頚部神経節ブロックとは?
頚部の交感神経は、頚部に上・中・下の3ヶ所存在し、このどれかの神経節に局所麻酔薬を注入することを頚部神経節ブロックといいます。
頚部の一番下の神経節の星状神経節に注射するのが「星状神経節ブロック(特に顔・肩・上肢・胸部等の症状を緩和)」、最も頭側の神経節の上頚神経節に注射するのが「上頚神経節ブロック(特に顔・頭部の症状を改善)」といいます。
頚部神経節ブロックは、脳動脈から各脳神経にいたる多くの血管を拡張させる作用があります。特に、自律神経・免疫・内分泌の中枢である脳幹部(視床下部や延髄)の機能を正常にするので、脳神経の不具合による様々な不定愁訴(自律神経・免疫・内分泌系疾患)に効果的です。


2.頚部神経節ブロックの方法


頚部を指で押すことで首の神経節までの距離を短縮させ、針は30Gで見えない程細い針でゆっくり圧をかけずに注入します。そうすることで、注射の痛みをほとんど感じずに実施できます。頚部神経節ブロックは、重要な交感神経の密集地帯へのブロックなので手技にある程度熟練が必要です。当院では、安全に行うためにエコー(超音波)を用いて、頚部神経節の位置を確認しながら実施するので安心して受けて頂けます。

3.頚部神経節ブロックの効能


頚部神経節ブロックは脳幹(視床下部や延髄)の血行障害を改善させる画期的な治療法で、脳神経の不具合による様々な不定愁訴(難聴・耳鳴り・不眠・めまい・頭痛等)に有効です。これら難治性不定愁訴の疾患の多くは、脳幹部の慢性的な血行障害が原因であると推測されているため頚部神経節ブロックが大きな効果を発揮します。頚部神経節ブロックは、近年、脳細胞でさえ再生することが判明してきており、現在、研究中です。脳細胞は大量の酸素を消費するためわずかな血行不良にも弱く、年齢と共に血栓や梗塞などで徐々に脳細胞が死滅していきます。頚部神経節ブロックはその血行不良を改善し、脳細胞の再生を促す効果があり、耳鼻科・脳外科領域の治療を一変させる可能性があると言われています。
頚部神経節ブロックは、個人差がありますが、発症からできるだけ早期に始めるほど回復が見込まれます。また、複数回くり返すことで効果が現れる場合もありますので、すぐに効果が出なくても何度か続けて実施して頂きたいです。

★適応症★
顔面神経麻痺、三叉神経痛、突発性難聴、耳鳴り、頭痛、不眠、うなだれ症候群、肩こり、めまい、過敏性腸症候群、自律神経失調症による不定愁訴、花粉症等のアレルギー症状、ふらつき、小刻み歩行、企図振戦、異味症、嗅覚障害、うつ病、パーキンソン症候群(脳梗塞後遺症・記憶障害なども研究中)。

症状○○はどんなとき強まりますか? 噌佑方と利点〜

1.考え方「症状○○はどんなとき強まりますか?」


私たちは、何か「いつもと違う体の状態や不快な感覚」を感じた時、それを「症状」と自覚します。そして、これまでの知識や経験から「こんな症状だったらこの病気」、「こんな病気だったらこの診療科」と予想して受診します。多くの場合、その予想はだいたい当たり、治療を受けて改善していきます。しかし、中には、「思っていた診療科で検査を受けても異常がない」、「治療を受けてもよくならない」というときがあります。そんなときは一度立ち止まって「自分が予想している病気や診療科が果たして本当に当たっているか」を見つめなおしてみましょう。そこで、おすすめの考え方が、『症状○○はどんなとき強まりますか?』です。

症状○○はどんなとき強まりますか? 噌佑方と利点〜

2利点「症状○○はどんなとき強まりますか?」


★「胸痛」を例にして考えましょう★
多くの方は、‘心臓の病気?’と予想して、内科を受診します。そして、予想が当たっていれば異常が見つかり、治療が開始されます。しかし、どの内科でも「異常はありません」と言われたとき一度立ち止まって「胸痛はどんなとき強まりますか?」の言葉を思い出し、見つめなおしてみましょう。‘激しく運動したとき強まる’というときは、やはり内科疾患かもしれません。もう一度内科で相談してみましょう。‘嫌なことを言われたとき強まる’などストレスを感じたときに強まるなら、それはメンタルから起きている胸痛が考えられます。‘何もしてないのに強まる’というときもあるかもしれません。その場合は、『そのときどんなことを考えてどんな気分でしたか?』の言葉を追加してみましょう。何もしていないとき、実は一番気がかりなことを考えて、不安な気分や嫌な気分が強まっていることがよくあります。このように『症状○○はどんなとき強まりますか?』を上手に使うと、その症状の特徴がだんだんと見えてきます。自ら症状の特徴を正しく知ることは、正しい治療につながる可能性が高まり、出口の見つからない迷路から抜け出して症状がよくなるという利点があります。

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