このページの先頭です
ここから本文です

通信vol.61「痛み治療の目標(ゴール)設定の重要性」「筋膜リリースのエコー画像」「パニック障害の治療法」

「痛み治療の目標(ゴール)設定の重要性」

1.痛み治療は患者様と医師の共同作業、2治療目標(ゴール)と治療満足度


1.痛み治療は患者様と医師の共同作業
痛みは極めて個人・主観的なものです。治療で高い効果を上げるためには患者様と医師が密接なコミュニケーションを取る必要があります。医師の力だけでは痛みは取れません。医師任せにせず患者様も積極的に治療に取り組むことが重要です。
2治療目標(ゴール)と治療満足度
最近の調査で、患者様と医師が治療目標(ゴール)を確認しているか否か、目標設定に対する意識のずれがあるか否かによって治療結果に差が出ることがわかりました。慢性疼痛患者と医師が治療目標を確認した場合の治療満足度は約7割だったのに対し確認しなかった場合は約3割という結果が出ています。

3.痛み治療の目標(ゴール)設定の重要性、4.痛み治療の進め方〜治療を停滞させないために〜


3.痛み治療の目標(ゴール)設定の重要性
痛み自体は日常感じえる普通の事です。問題なのは痛みで何かが出来なくなる事ややりにくくなる事、そしてそういった状態がいつかまた来るのではないかという不安にかられる事です。
「痛みが生活上何に影響を与えているか?」「何ができるようになったら良いか?」を考えて目標を設定することが大切です。
さらに、もしまた痛くなったらどう対処すれば良いかということを知ることも必要です。痛みをゼロにするという漠然とした目標にしないだけで、未然に治療を停滞させにくくする事ができます。
4.痛み治療の進め方〜治療を停滞させないために〜
痛みの治療(特に慢性疼痛)では、完全に痛みを消失し得ないこともあります。痛みをゼロにするという事にこだわりすぎると治療はズルズルと経過し停滞してしまいます。痛みだけにこだわらずQOL(生活の質)やADL(日常生活動作)を向上させ、生きがいのある生活を送ることが最も重要な目標と考えられます。「痛みを日常感じる程度の痛みか、もしくはそれ以下にすること」が基本的な目標となります。さらに、治療開始から、いかに早く、患者様と医師が共有できる目標を持てるか否かも、治療を停滞させないための重要なポイントとなります。

5.治療目標(ゴール)の設定方法


5.治療目標(ゴール)の設定方法
目標を達成した時を実際にイメージしながら、「無理でない・具体的な・肯定的な治療目標」を設定します。「痛みに悩まされずに元の生活状態に戻ること」、「痛みを自己管理できるようになる」という最終目標に向けて、患者様と医師が共にしっかりと同じ方向を向いているかを判断するために短期目標を間に設定しながら、最終目標を目指すことも大切です。
<目標設定の例>(,鉢△藁匹の磧、〜イ楼い例×)
◎ 屬泙困鰐欧譴襪茲Δ砲覆襦廖腹誘饌療で短期目標としても◎)
◎◆嶌まで問題なくできてた事が薬に頼らずできるようになる」(⇒,鉢△領匹の磴蓮¬槁犬箸靴討い觧が明確で、実生活上で良くなったと判断できる状態が患者様と医師で共有できる)
×今より少しでも良くなるようにする (⇒具体的でない)
×ぞ評をゼロにする (⇒実生活上、何かしらの痛みは感じることもあり、日常でさしつかえない症状まで治療対象に含めている)
×ヌ槁言瀋蠅靴覆ぁ 腹楊軌媼韻豊かい砲覆辰討い觧が多い)

「筋膜リリースのエコー画像」

1.筋膜画像



1.筋膜画像
筋膜が白くうつっています(注射針が筋膜に向かう様子)。

2.筋膜リリース画像



筋膜の癒着がはがれ「筋膜リリース」された様子がわかります。
筋膜リリースとは“筋膜はがし”とも呼ばれ、筋膜が硬くなったり、癒着している筋膜をはがして「筋膜性疼痛」を改善する方法です。

「パニック障害の治療法」


パニック障害の治療は〔物療法認知療法9堝偉屠,あります。パニック障害を治していくために、まず大切なことはパニック障害の特徴(パニック発作・予期不安・広場恐怖)
を正しく知ることです。それらが誤って認識されていると、どんな治療もうまくいきません。正しく知るということも、実は大事な治療の1つで「認知療法」の一部に含まれます。今回のテーマは2回シリーズでお届けし、第1回は「薬物療法」です。
〔物療法:役割が異なる次の2種類の薬を主に服用します
●抗不安薬(ベンゾジアゼピン系):パニック障害になると、何も危険な状態がないにもかかわらず、脳が誤作動を起こして、呼吸困難やめまい、動悸などの強いパニック発作が生じます。抗不安薬の主な作用は、脳の誤作動を改善して発作を抑えることです。
●抗うつ薬(SSRI):パニック発作が起きなくなっても、発作に対する不安が残り、電車に乗れない、人ごみの中に行けない、などの生活への支障が続くことがよくあります。抗うつ薬は、気分や不安・あせり・イライラなどの調整を行う脳内神経伝達物質のセロトニンの作用を高める働きがあり、徐々にパニック発作に対する不安や心配、こだわりが薄れていきます。
★服用時の注意点:
*治療の基本は、抗うつ薬ですが、効果が現れるまでに6〜8週間かかります。そのため、即効性のある抗不安薬一緒に服用して、パニック発作ができるだけ起こらないようにします。
*発作が起きなくなっても、自分の判断で服用をやめないでください。薬によって症状がコントロールされているだけで、服用をやめると症状が逆戻りしてしまう可能性があります。
*パニック障害が完全によくなり、薬の服用をやめるときは徐々に飲む量を減らしていきす。      (第2回に続く)

最新の記事

通信vol.69「スマホ通院はじめました」「症状は川の流れのように」「当院の新しいブログサイトのホームページが完成」
(2017/10/31)
通信vol.68「作業療法の症例(手指の症状でお悩みの方)について」「帯状疱疹ワクチンについて」「症状○○はどんなとき強まりますか?の応用編〜不安障害編〜」
(2017/09/01)
通信vol.67「理学療法の症例(肩痛と膝痛)について」「症状○○はどんなとき強まりますか?の応用編〜身体痛編〜」
(2017/06/30)
通信vol.66「頚部神経節ブロックの症例(突発性難聴、うなだれ首)について」「症状○○はどんなとき強まりますか?の応用編〜口・歯・舌痛編〜」」
(2017/05/02)
通信vol.65「頚部神経節ブロックについて」「症状○○はどんなとき強まりますか?」
(2017/03/02)
通信vol.64「新年のご挨拶」「院長インタビュー〜覚悟の瞬間〜」「アサーション」
(2017/01/04)
通信vol.63「院長インタビュー〜覚悟の瞬間(インタビューサイト)〜」「運動療法〜痛みの治療編〜」「慢性疼痛とパニックの共通点」
(2016/11/01)
通信vol.62「リニューアルオープン!拡張しました!」「リハビリ部門の拡張〜運動療法新設〜」「健康365(10月号)当院記事掲載」「パニック障害の治療法〜行動療法と認知療法〜」
(2016/09/01)
通信vol.61「痛み治療の目標(ゴール)設定の重要性」「筋膜リリースのエコー画像」「パニック障害の治療法」
(2016/07/02)
通信vol.60「筋膜リリース」「超音波(エコー)ガイド下ブロック注射」「広場恐怖ってなに?」
(2016/05/02)
通信vol.59- 崘召“痛みグセ”を覚えてしまう前に治療しましょう!」
(2016/03/02)
通信vol.59-◆峅嵎款鼻2016年の傾向)」、「スーパーの行列に並べません! これって病気ですか?」
(2016/03/02)
通信vol.58(「当院の来院のきっかけ」、「当院の来院の多い症状(ペイン部門と心療内科部門別)」、「新タイプの睡眠薬」)
(2016/01/04)
通信vol.57(「かわたペインクリニックの取り組み〜タ少ない麻酔科と心療内科の併設クリニック〜」、「痛くて眠れない時に睡眠薬よりいい薬」)
(2015/11/03)
通信vol.56(「かわたペインクリニックの取り組み〜て端譴閉砲澆亮N邸繊廖◆峭堝伊椣未旅佑方」)
(2015/09/05)
通信vol.55(「かわたペインクリニックの取り組み〜4擬塒預莪貅腟繊繊廖◆崢砲澆粒稜Ч坩戞)
(2015/07/01)
通信vol.54(「かわたペインクリニックの取り組み〜⊆N妬圈繊廖◆崋N展果が上がりやすい痛みの考え方」)
(2015/05/06)
通信vol.53(「かわたペインクリニックの取り組み〜ゝ蚕冓圈繊廖◆屬△覆燭猟砲澆帽△里弔えはないですか?」)
(2015/03/02)
通信vol.52(「腰痛の最新治療について」、「自律神経の不調を整えるためには?」)
(2015/01/05)
通信vol.51(「腰痛の最新治療△砲弔い董廖◆嵜臾音間・睡眠リズムメカニズムの話について」)
(2014/11/04)
通信vol.50(「腰痛の最新治療,砲弔い董廖◆崢砲澆離瓮ニズムと痛みの治療薬について」)
(2014/09/01)
通信vol.49(「痛みの上手な伝え方について」、「痛みの細分化について」)
(2014/07/02)
通信vol.48(「慢性疼痛緩和プログラムの中の精神療法について」、「慢性疼痛について◆)
(2014/05/03)
通信vol.47(「神経障害性疼痛について」、「慢性疼痛について」)
(2014/03/06)
通信vol.46(「骨粗しょう症の治療〜最前線〜」、「メンタル症状に使える漢方薬」)
(2014/01/05)
通信vol.45(「最近の痛みの治療について」、「睡眠薬のQ&Aについて」)
(2013/11/03)
通信vol.44(「慢性疼痛の最近の薬物療法について」、「睡眠について知っていると役立つことについて」) 
(2013/09/02)
通信vol.43(「イオントフォレーシス療法について」、「心療内科の薬の減らし方について」) 
(2013/06/29)
通信vol.42(「理学療法の症例“々痛”と“膝痛”」、「認知行動療法について」) 
(2013/05/07)
通信vol.41(「漢方薬の良く効く症例紹介“”痛”と“▲船奪症”」、「心療内科におけるパニック障害の治療について」) 
(2013/03/08)
通信vol.40(「AKA(エーケーエー)療法の症例」「心療内科における不眠治療〜睡眠薬のお話〜」) 
(2013/01/17)
通信vol.39(「わき腹痛・肋間神経痛の症例「抗不安薬のお話」) 
(2012/11/12)
通信vol.38(「背部痛の症例「抗てんかん薬のお話」」「スタッフおすすめ治療〜硬膜外ブロック〜」)
(2012/09/09)
通信vol.37(「頭痛の症例」「痛み測定器ペインビジョン」「抗うつ薬のお話」)
(2012/07/12)
通信vol.36(「かかと痛の症例」「心療内科の薬について」)
(2012/05/09)
通信vol.35(「花粉症の症例」「心理検査」「足底板」)
(2012/02/29)
通信vol.34(「自律神経失調症と冷え症の症例」「社交不安障害」)
(2012/01/11)
通信vol.33(「顔面痛(歯口顔舌の痛み)症例」「睡眠のトラブルでお悩みの方へ」)
(2011/11/09)
通信vol.32(「頚椎症・肩こり症例」「原因不明の痛み、歯・口・顔の痛み」)
(2011/08/31)
通信vol.31(「腰痛症例」「心療内科の心理療法・手技療法の紹介」)
(2011/07/07)
通信vol.30(「帯状疱疹後神経痛の症例」「心療内科の診察室と診察時間の拡充」「トリガーポイント注射」)
(2011/05/11)
通信vol.29(「術後疼痛」「かかと痛」) 
(2011/03/09)
通信vol.28(「花粉症◆廖嵜肝兎皺覆凌翰療法」) 
(2011/01/13)
通信vol.27(「帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛◆廖屬Δ追臓廖法
(2010/12/01)
通信vol.26(「歯・口・顔の痛み」「認知症」)
(2010/09/30)
通信vol.25(「関節内注射」「鍼灸治療」)
(2010/07/15)
通信vol.24(「不眠症」)
(2010/05/27)
通信vol.23(「星状神経節ブロック」「ストレスと病気」)
(2010/03/03)
通信vol.22(「ペインクリニックと心の治療」)
(2010/01/15)
通信vol.21(「硬膜外ブロック」「リンパトリートメント」)
(2009/11/30)
通信vol.20(「肋間神経痛」「ヘム鉄・銅サプリメント」)
(2009/11/06)
通信vol.19(「トリガーポイント注射」「プラセンタ療法」)
(2009/09/01)
通信vol.18(「整膚療法」「認知症予防のサプリメント」)
(2009/05/07)
通信vol.17(「アレルギー疾患」「コエンザイムQ10のサプリメント」)
(2009/03/10)
通信vol.16(「変形性膝関節症◆廖屮哀襯灰汽潺鵝Ε灰蕁璽殴鵑離汽廛螢瓮鵐鉢◆廖
(2009/03/10)
通信vol.15(「冷え性」「メディカルサプリメント」)
(2008/11/24)
通信vol.14(「更年期障害」「ビタミンCのサプリメント」)
(2008/11/24)
通信vol.13(「自律神経失調症」「プロアントシアニジン+αリポ酸のサプリメント」)
(2008/09/03)
通信vol.12(「変形性股間節症」「グルコサミン・コラーゲンのサプリメント」)
(2008/07/03)
通信vol.11(「花粉症」「ベースサプリメント」)
(2008/04/30)
通信vol.10(「顔の痛み」「サプリメント一覧」)
(2008/04/30)
通信vol.9(「頭痛」「無血刺絡(シラク)療法」)
(2008/04/30)
通信vol.8(「足関節痛・足関節炎」「サプリメント外来」)
(2007/10/01)
通信vol.7(「三叉神経痛」)
(2007/08/13)
通信vol.6(「変形性膝関節症」)
(2007/06/01)
通信vol.5(「肩関節周囲炎」「メタボリック症候群」)
(2007/03/07)
通信vol.4(「帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛」「AKA療法」「遠絡療法」)
(2007/01/29)
通信vol.3(「頚椎疾患」)
(2006/11/15)
通信vol.2(「腰痛」)
(2006/09/21)
通信vol.1(当院の来院傾向)
(2006/07/30)