このページの先頭です
ここから本文です

慢性疼痛の最近の薬物療法について

慢性疼痛の最近の薬物療法


慢性疼痛は漫然と痛み止めだけを飲んでいても治りません。消炎鎮痛剤(一般的な痛み止め)は急性痛には効きますが、炎症を伴わない痛みや慢性痛には効きません。最近、日本では、慢性疼痛に対する治療薬の選択肢がようやく充実し、先進国の中では最も遅れて、オピオイド鎮痛剤が保険適応として認可され、使用範囲がかなり広がりました。オピオイド薬は、ニュース等で報道される“乱用麻薬”とは全く別のもので、専門医師に正しく処方されれば依存症になったりする事はありません。日本には誤った知識がまだ多く、痛みの治療が欧米に比べ大きく遅れている原因の一つとなっています。

慢性疼痛の最近の薬物療法について

オピオイド鎮痛薬とは?


オピオイド鎮痛薬は、脳から痛みを緩和するので慢性痛に非常に有効です。脊髄や脳などにあるオピオイド受容体という部位と結合し、脊髄や脳への痛みの伝達を遮断するため、大きな鎮痛効果を発揮します。侵害受容性疼痛(体の組織の損傷による痛み)はもちろんのこと、一般的な痛み止めでは効きにくい神経障害性疼痛(中枢・末梢神経の障害による
痛み)にも有効です。心因性の痛みには使用不可ですが、消炎鎮痛剤で効果不十分な慢性痛に効果を発揮します。
【当院で取り扱っている オピオイド系鎮痛薬】
.肇薀沺璽襤雄まで癌性痛の効能しかなかったが2013年6月に慢性疼痛の効能が追加され広く使用可能となった。
▲肇薀爛札奪箱優肇薀泪鼻璽襪伐鯒鎮痛薬アセトアミノフェンの配合剤で副作用の軽減をはかった製剤。抜歯後の疼痛を始め色々な病気による慢性疼痛に幅広く適用可能です。
ノルスパンテープ⇒変形性関節症と腰痛症で保存的治療では痛みが解消せず日常動作に障害となる場合に適用。
ぅ灰妊ぅ鵝1%)⇒消炎鎮痛剤等で効果不十分な時処方。
ゥ妊絅蹈謄奪廣祐眄痛に処方されることが多いが、貼り薬のデュロテップは最後の切り札として、強い慢性疼痛に適応。

慢性疼痛の最近の薬物療法について

.オピオイド薬の長所


慢性痛は、周囲になかなか理解してもらえず、生活の質を低下させて人間らしさを奪っていきます。オピオイド薬は強い鎮痛作用により慢性痛で損なわれた食欲や睡眠等の日常生活を改善することが立証されており、自分らしく生きる人生のサポーターとして強い味方です。

睡眠について知っていると役立つこと

不眠で悩んでいませんか?


成人の30%以上の人がなんらかの不眠症状をもっており、夜間の苦痛だけでなく、日中の眠気、だるさ、集中困難などを併せ持っていることがあります。近年、日本での睡眠薬の処方は一貫して増加を認め、2009年時点で3か月に1度は処方を受けている成人は4.8%になりました。そこで今回は、「睡眠について知っていると役立つこと」をご紹介します。不眠症状でお困りの方は、薬物治療を考える前に一度睡眠環境を見直してみて下さい。また現在睡眠薬をお使いの方もお薬以外で工夫できるところがないかの参考にして下さい。

睡眠について知っていると役立つこと

<良質な睡眠を確保するために知っていると役立つこと>


●定期的な運動⇒なるべく運動のスケジュールを入れましょう。運動すれば寝つきが良くなったり、睡眠が深くなる可能性があります。
●寝室環境⇒快適で騒音のない睡眠環境が理想です。寝室を快適な温度に保ちましょう。暑すぎたり寒すぎたりすれば、睡眠の妨げとなります。
●規則正しい食生活⇒規則正しい食生活をして、すきっ腹で寝ないようにしましょう。空腹で寝ると睡眠は妨げられます。但し、睡眠直前の脂っこいものや重い食べ物は避けましょう。
●就寝前のお酒⇒眠るための飲酒は逆効果です。アルコールを飲むと一時的に寝つきが良くなりますが、徐々に効果は弱まり、夜中に目が覚めやすくなってしまいます。また就寝前4時間以内のカフェイン摂取は、寝つきにくくなったり、夜中に目が覚めやすくなったり、睡眠が浅くなったりします。
●就寝前の喫煙⇒夜は喫煙を避けましょう。ニコチンには精神刺激作用があります。
●寝床での考え事⇒自分の問題に取り組んだり、翌日の行動について計画したりするのは翌日にしましょう。心配した状態では、寝つくのが難しくなるし、寝ても浅い眠りになってしまいます。

睡眠について知っていると役立つこと

不眠症は病気です


不眠症は病気です。しかし、不眠症は病気とはいえ、完治の見込みがない類のものではありません。まずは、不眠外来にかかり、不眠症の原因を特定することが重要です。当院の心療内科では、投薬治療だけでなく、睡眠指導や自律訓練法や遠絡療法などの心理療法も取り揃え、バラエティに富んだ不眠治療が可能です。不眠症は必ず完治すると言い聞かせ、自分から「治る」という認識を強く持つことが最良の薬となります。不眠症を治療することで毎日をハツラツと過ごすことができます。不眠に悩む方は、是非当院へご相談下さい。

最新の記事

通信vol.69「スマホ通院はじめました」「症状は川の流れのように」「当院の新しいブログサイトのホームページが完成」
(2017/10/31)
通信vol.68「作業療法の症例(手指の症状でお悩みの方)について」「帯状疱疹ワクチンについて」「症状○○はどんなとき強まりますか?の応用編〜不安障害編〜」
(2017/09/01)
通信vol.67「理学療法の症例(肩痛と膝痛)について」「症状○○はどんなとき強まりますか?の応用編〜身体痛編〜」
(2017/06/30)
通信vol.66「頚部神経節ブロックの症例(突発性難聴、うなだれ首)について」「症状○○はどんなとき強まりますか?の応用編〜口・歯・舌痛編〜」」
(2017/05/02)
通信vol.65「頚部神経節ブロックについて」「症状○○はどんなとき強まりますか?」
(2017/03/02)
通信vol.64「新年のご挨拶」「院長インタビュー〜覚悟の瞬間〜」「アサーション」
(2017/01/04)
通信vol.63「院長インタビュー〜覚悟の瞬間(インタビューサイト)〜」「運動療法〜痛みの治療編〜」「慢性疼痛とパニックの共通点」
(2016/11/01)
通信vol.62「リニューアルオープン!拡張しました!」「リハビリ部門の拡張〜運動療法新設〜」「健康365(10月号)当院記事掲載」「パニック障害の治療法〜行動療法と認知療法〜」
(2016/09/01)
通信vol.61「痛み治療の目標(ゴール)設定の重要性」「筋膜リリースのエコー画像」「パニック障害の治療法」
(2016/07/02)
通信vol.60「筋膜リリース」「超音波(エコー)ガイド下ブロック注射」「広場恐怖ってなに?」
(2016/05/02)
通信vol.59- 崘召“痛みグセ”を覚えてしまう前に治療しましょう!」
(2016/03/02)
通信vol.59-◆峅嵎款鼻2016年の傾向)」、「スーパーの行列に並べません! これって病気ですか?」
(2016/03/02)
通信vol.58(「当院の来院のきっかけ」、「当院の来院の多い症状(ペイン部門と心療内科部門別)」、「新タイプの睡眠薬」)
(2016/01/04)
通信vol.57(「かわたペインクリニックの取り組み〜タ少ない麻酔科と心療内科の併設クリニック〜」、「痛くて眠れない時に睡眠薬よりいい薬」)
(2015/11/03)
通信vol.56(「かわたペインクリニックの取り組み〜て端譴閉砲澆亮N邸繊廖◆峭堝伊椣未旅佑方」)
(2015/09/05)
通信vol.55(「かわたペインクリニックの取り組み〜4擬塒預莪貅腟繊繊廖◆崢砲澆粒稜Ч坩戞)
(2015/07/01)
通信vol.54(「かわたペインクリニックの取り組み〜⊆N妬圈繊廖◆崋N展果が上がりやすい痛みの考え方」)
(2015/05/06)
通信vol.53(「かわたペインクリニックの取り組み〜ゝ蚕冓圈繊廖◆屬△覆燭猟砲澆帽△里弔えはないですか?」)
(2015/03/02)
通信vol.52(「腰痛の最新治療について」、「自律神経の不調を整えるためには?」)
(2015/01/05)
通信vol.51(「腰痛の最新治療△砲弔い董廖◆嵜臾音間・睡眠リズムメカニズムの話について」)
(2014/11/04)
通信vol.50(「腰痛の最新治療,砲弔い董廖◆崢砲澆離瓮ニズムと痛みの治療薬について」)
(2014/09/01)
通信vol.49(「痛みの上手な伝え方について」、「痛みの細分化について」)
(2014/07/02)
通信vol.48(「慢性疼痛緩和プログラムの中の精神療法について」、「慢性疼痛について◆)
(2014/05/03)
通信vol.47(「神経障害性疼痛について」、「慢性疼痛について」)
(2014/03/06)
通信vol.46(「骨粗しょう症の治療〜最前線〜」、「メンタル症状に使える漢方薬」)
(2014/01/05)
通信vol.45(「最近の痛みの治療について」、「睡眠薬のQ&Aについて」)
(2013/11/03)
通信vol.44(「慢性疼痛の最近の薬物療法について」、「睡眠について知っていると役立つことについて」) 
(2013/09/02)
通信vol.43(「イオントフォレーシス療法について」、「心療内科の薬の減らし方について」) 
(2013/06/29)
通信vol.42(「理学療法の症例“々痛”と“膝痛”」、「認知行動療法について」) 
(2013/05/07)
通信vol.41(「漢方薬の良く効く症例紹介“”痛”と“▲船奪症”」、「心療内科におけるパニック障害の治療について」) 
(2013/03/08)
通信vol.40(「AKA(エーケーエー)療法の症例」「心療内科における不眠治療〜睡眠薬のお話〜」) 
(2013/01/17)
通信vol.39(「わき腹痛・肋間神経痛の症例「抗不安薬のお話」) 
(2012/11/12)
通信vol.38(「背部痛の症例「抗てんかん薬のお話」」「スタッフおすすめ治療〜硬膜外ブロック〜」)
(2012/09/09)
通信vol.37(「頭痛の症例」「痛み測定器ペインビジョン」「抗うつ薬のお話」)
(2012/07/12)
通信vol.36(「かかと痛の症例」「心療内科の薬について」)
(2012/05/09)
通信vol.35(「花粉症の症例」「心理検査」「足底板」)
(2012/02/29)
通信vol.34(「自律神経失調症と冷え症の症例」「社交不安障害」)
(2012/01/11)
通信vol.33(「顔面痛(歯口顔舌の痛み)症例」「睡眠のトラブルでお悩みの方へ」)
(2011/11/09)
通信vol.32(「頚椎症・肩こり症例」「原因不明の痛み、歯・口・顔の痛み」)
(2011/08/31)
通信vol.31(「腰痛症例」「心療内科の心理療法・手技療法の紹介」)
(2011/07/07)
通信vol.30(「帯状疱疹後神経痛の症例」「心療内科の診察室と診察時間の拡充」「トリガーポイント注射」)
(2011/05/11)
通信vol.29(「術後疼痛」「かかと痛」) 
(2011/03/09)
通信vol.28(「花粉症◆廖嵜肝兎皺覆凌翰療法」) 
(2011/01/13)
通信vol.27(「帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛◆廖屬Δ追臓廖法
(2010/12/01)
通信vol.26(「歯・口・顔の痛み」「認知症」)
(2010/09/30)
通信vol.25(「関節内注射」「鍼灸治療」)
(2010/07/15)
通信vol.24(「不眠症」)
(2010/05/27)
通信vol.23(「星状神経節ブロック」「ストレスと病気」)
(2010/03/03)
通信vol.22(「ペインクリニックと心の治療」)
(2010/01/15)
通信vol.21(「硬膜外ブロック」「リンパトリートメント」)
(2009/11/30)
通信vol.20(「肋間神経痛」「ヘム鉄・銅サプリメント」)
(2009/11/06)
通信vol.19(「トリガーポイント注射」「プラセンタ療法」)
(2009/09/01)
通信vol.18(「整膚療法」「認知症予防のサプリメント」)
(2009/05/07)
通信vol.17(「アレルギー疾患」「コエンザイムQ10のサプリメント」)
(2009/03/10)
通信vol.16(「変形性膝関節症◆廖屮哀襯灰汽潺鵝Ε灰蕁璽殴鵑離汽廛螢瓮鵐鉢◆廖
(2009/03/10)
通信vol.15(「冷え性」「メディカルサプリメント」)
(2008/11/24)
通信vol.14(「更年期障害」「ビタミンCのサプリメント」)
(2008/11/24)
通信vol.13(「自律神経失調症」「プロアントシアニジン+αリポ酸のサプリメント」)
(2008/09/03)
通信vol.12(「変形性股間節症」「グルコサミン・コラーゲンのサプリメント」)
(2008/07/03)
通信vol.11(「花粉症」「ベースサプリメント」)
(2008/04/30)
通信vol.10(「顔の痛み」「サプリメント一覧」)
(2008/04/30)
通信vol.9(「頭痛」「無血刺絡(シラク)療法」)
(2008/04/30)
通信vol.8(「足関節痛・足関節炎」「サプリメント外来」)
(2007/10/01)
通信vol.7(「三叉神経痛」)
(2007/08/13)
通信vol.6(「変形性膝関節症」)
(2007/06/01)
通信vol.5(「肩関節周囲炎」「メタボリック症候群」)
(2007/03/07)
通信vol.4(「帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛」「AKA療法」「遠絡療法」)
(2007/01/29)
通信vol.3(「頚椎疾患」)
(2006/11/15)
通信vol.2(「腰痛」)
(2006/09/21)
通信vol.1(当院の来院傾向)
(2006/07/30)