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通信vol.57(「かわたペインクリニックの取り組み〜タ少ない併設クリニック〜」、「痛くて眠れない時に睡眠薬よりいい薬」)

「かわたペインクリニックの取り組み〜タ少ない麻酔科と心療内科の併設クリニック〜」


「当院が特に力を入れて取り組んでいること」で、今回は、“数少ない麻酔科と心療内科の併設クリニック”です。
1.慢性疼痛の増加と痛みの多様化
近年、日本の慢性疼痛保有患者数は全人口の約14%で、その中で治療に満足している割合は約1/4に過ぎません。又、手術療法の限界がある程度明らかとなり、高齢化やストレス社会において疼痛が慢性化・複雑化していることから、慢性疼痛緩和は大きな課題となっています。
2.痛みには精神分野からのアプローチが必須
痛みがある場合には、どんな人間でも痛みがこれからどうなるのかと不安になります。また、普段から不安が高い人の方が治療の改善が乏しいこともわかっています。加えて、高齢者の慢性疼痛は不安症やうつ病、認知症に発展しやすく、現在では、痛みに対する精神分野からのアプローチは必要不可欠となっています。


3.慢性疼痛は心因的要因や脳機能異常が大きく影響
“病は気から”と昔からいわれるように、心理的要因が慢性疼痛において大きく影響します。たとえば、他のことに夢中になっている時には痛みは忘れ、逆に夜になって他のことが無くなると痛くなることも多いことや、“むちうち症患者”のほとんどは交通事故の被害者ですが、“むちうち症”の概念のない国(ドイツなど)では痛みが長引かないこと等がわかっています。さらに、慢性疼痛は「身体局所の異常よりも中枢神経系(脳や脊髄)の異常が原因」と言われています。脳内物質の低下・脳の部分萎縮など、慢性的な脳機能異常が慢性疼痛を引き起こすとの報告があります。
4.慢性疼痛には心理療法が有効
慢性疼痛には、薬物療法よりも認知行動療法などの精神的アプローチの方が痛みが改善すると言われています。長期にわたる痛みの治療を支えるためには、「傾聴・受容・支持の理念に基づいたカウンセリング、積極的なリラクゼーション、マイナス思考からプラス思考への転換、思い込みからの脱却」等の心理療法を取り入れることが必須です。特に、リラクゼーション技法である自律訓練法(精神的・肉体的なリラクゼーションを図る)は、自律神経の不調を整え、痛みの治療に大きな効果があります。
5. 当院は体と心をトータルでケアできる数少ないクリニック
慢性疼痛など心理的問題が大きい症例に対しては、麻酔科医・心療内科医・精神科医・心理療法士などが共同で治療に当たる必要があります。当院はペインクリニックと心療内科を併設しているので、体と心の両面から、痛みに対するアプローチが可能です。ペインクリニックと心療内科の珍しい併設クリニックであることは、当院の大きな強みです。“通常の痛み治療では取れない痛み”や“痛みに合併したメンタルの不調”の治療に当たっています。是非、ご相談ください。

「痛くて眠れない時に睡眠薬よりいい薬」


1.不眠症の種類
不眠症には、仝業性不眠(不眠の原因となるような身体疾患や精神疾患、ストレスや薬物による影響がないにもかかわらず不眠が続く)と二次性不眠(何らかの原因によって不眠が引き起こされる)があります。
2.痛みによって眠れない不眠症は“二次性不眠”の1つ
二次性不眠は、原因となるものを改善すれば、不眠症も治ります。他方、原因がいつまでも存在すると、不眠症も続いてしまいます。慢性疼痛による不眠症は、まさにこれに当てはまります。痛みによる不眠症にも、睡眠薬を使うことがありますが、睡眠薬そのものには痛みを和らげる作用がないため、痛みの治療薬と合わせると、どうしても服薬量が多くなってしまいます。そんな時、次の薬がお勧めです。


3. 痛みで眠れないときに睡眠薬よりいい薬
.肇螢廛織痢璽襦憤貳面哨▲潺肇螢廛船螢鵝抗うつ薬に分類)
●慢性疼痛に非常に効果があり痛みの治療薬としても使う。
●長時間(24時間)効果が続くため1日1回の服用で済む。
●胃を荒らさないので、服薬は食後に限らずいつでもよい。
●副作用の1つに眠気があります。
夕食後から睡眠前までの最適な時間に服薬することで、慢性疼痛の治療になるだけでなく、不眠も改善されます。
▲薀鵐疋札鵝Ε螢椒肇蝓璽襦憤貳面哨ロナゼパム、抗てんかん薬に分類)
●痛みやしびれを和らげる作用があり痛みの治療薬としても使う。
●強い不安を和らげる作用があります。
●胃を荒らさないので、服薬は食後に限らずいつでもよい。
●副作用の1つに眠気があります。
睡眠前の服用で痛みと疼痛による不眠を改善し、また痛みに伴う不安にも効果があります。
★眠気の副作用も、慢性疼痛による二次性不眠に対して上手に使えば、有益な効果となります。結果として、余分な睡眠薬を増やさずに済むので、是非、お試し下さい。

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