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通信vol.43(「イオントフォレーシス療法について」、「心療内科の薬の減らし方について」) 

「イオントフォレーシス療法について」

イオントフォレーシス療法とは?


今回は、帯状疱疹後神経痛の珍しい治療法の紹介です。
1.「イオントフォレーシス療法(イオン浸透療法)」とは?
薬剤を浸したパッドに弱い電流を流し、電気分解によりイオン化した薬剤を経皮的に浸透させる薬剤投与療法です。
イオントフォレーシスを実施している病院は、日本では、まだあまり多くありませんが、欧米では一般的な治療法です。
2.イオントフォレーシス療法の原理は?
薬剤を浸透させたパッドを皮膚表面に張り付けて
通電することにより、電流でイオン化した薬剤を皮膚の深い所(真皮)へ高濃度で浸透させます。そのため外用薬塗布に比べて大きな効果があり、従来の治療法では難治性だった疾患に対しても、高い有効性があります。

通信vol.43(「イオントフォレーシス療法について」、「心療内科の薬の減らし方について」) 

「イオントフォレーシス療法について」

帯状疱疹後神経痛にイオントフォレーシス療法が有効


3.当院におけるイオントフォレーシス療法とは?
当院では、帯状疱疹後神経痛の治療としてイオントフォレーシスを実施しています。局所麻酔薬を浸透させたパッドを患部に貼り付け、陽極と陰極の2点間に微弱電流を通電することにより、イオン化した局所麻酔薬が、経皮的にかつ無痛的に皮下へ浸透し、その結果、末梢神経の伝導を遮断し、皮膚表面の痛みを軽減します。衣類が擦れるだけで痛みを訴える方もおられるなど、帯状疱疹後神経痛は、特に、皮膚表面に強い痛みが出やすいので、このイオントフォレーシス療法が、非常に有効です。
4.イオントフォレーシス療法の利点
※治療時間は約30分程度で治療後は食事制限もなく入浴も可能です。
イオントフォレーシスには、他に下記5点の利点があります。
…砲澆鯣爾錣覆
副作用が無い
9睥陲諒にも適応可能
っ躰佑膨餽海里△詈にも安全に受けて頂ける
ヂ召亮N屠,埜果がなく一年以上経過の難治性の帯状疱疹後神経痛にも有効
5.帯状疱疹後神経痛にイオントフォレーシス療法が有効!
帯状疱疹の多くの患者様が、「神経痛が治らない」と残存する神経痛に苦しんでおられます。抗ウィルス剤などの内服治療や外用薬は、帯状疱疹の活動期(罹患直後)でないと効果がないものが多いですが、イオントフォレーシス療法は、神経の痛みに優れた効果があり、外用薬や内服療法に比べて、患部の深い所に高濃度に薬を浸透させるので、帯状疱疹後の残存する「帯状疱疹後神経痛」に大きな効果が
あります。イオントフォレーシス療法は、継続的に治療をする事が大事です。特に、帯状疱疹後神経痛は長期の治療が必要ですので、焦らずに治療していきましょう。イオントフォレーシス療法に興味のある方は、スタッフまでお声かけ下さい

通信vol.43(「イオントフォレーシス療法について」、「心療内科の薬の減らし方について」) 

「心療内科の薬の減らし方について」 


1.最近の心療内科の薬処方の傾向
日本の精神科医療は収容主義から地域の中で元気に過ごす事を応援するように変化し、薬を出し過ぎる「多剤大量処方」はもはや時代遅れと言われます。当院心療内科でも早くから“薬物療法のみに頼らない治療”を目指し\勝ε賤琉絣愽毀笋凌翰療法、認知の歪みを修正する認知行動療法I作用の少ない漢方外来等を積極的に実施しています。
2.なぜ薬を減らす必要があるのか?
薬の乱用・依存など多剤大量処方が長く続いた場合、症状が本来の病気によるものなのか、薬の副作用なのかさえ既に見分けがつかなくなり、本来の状態が変化し、さらに悪化してしまう場合もあります。こういった状態を断ち切り、適切な薬を適量服用するように変えていくためには、「正しい薬の減らし方」を理解した医師の診察が何より必要となります。
3.薬の減らし方のポイント
何より大事なことは“薬を減らすこと”そのものではなく“症状が改善した状態のまま薬を減らしていくこと”です。“薬を減らすこと”だけを気にしすぎると、思わぬところで症状のぶり返しがあり、かえって薬の量が増えてしまったり、減らすことのできるタイミングが先に延びてしまうことがあります。そこで、疾患や症状によって減薬のコツが異なりますので、主要な薬と疾患について薬の減らし方のポイントを簡単に以下紹介します。
(1)共通
〔瑤鯀やす時も減らす時も体がびっくりしないよう少しずつ!
(2)睡眠薬、抗不安薬
(数薬を服用の場合、薬の種類を減らす!
¬瑤両数や、容量を減らす!
I用している薬を中止しやすいタイプの薬に変更!
じ果が十分に得られるようになれば頓用に変更!
(3)抗うつ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬
”薬を開始する時は効果が出るまでじっくりと!
中止は焦らず慌てず良くなり十分に時間が経ってから!
D砲濕N徒瑤箸靴道藩僂垢觧は症状が改善して十分な
期間(3か月以上)経過後、無理ないスピードで減量・中止!
い修梁召亮栖気濃藩兒は症状に合わせて減量・中止!
(4)漢方薬
/А垢幣評や疾患に、西洋薬との併用や単独で使用!
∪祥量瑤鮹羯澆垢襪燭瓩法⊂評がぶり返しにくくするため、漢方を一時的に追加し、最後に漢方薬を中止!

通信vol.43(「イオントフォレーシス療法について」、「心療内科の薬の減らし方について」) 

編集後記


今年の夏は、気象庁の予想では、本州は例年以上の暑い夏になると予想されています。夏の夜は、暑くて寝るのも一苦労です。また、暑い時には食欲もなかなか湧きません。しっかり寝てちゃんと食べないと夏バテになってしまいます。気温の変化により不眠や食欲減退などで体調不良と感じたら早期に来院するように心がけましょう。

 


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