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通信vol.78「腰痛(狭窄症・ヘルニア)の手術に踏み切れない方へ」「眠れない時は遅寝早起きを!」

「腰痛(狭窄症・ヘルニア)の手術に踏み切れない方へ」

1. 手術をしないで済む方法〜STOP!手術!〜


最近、腰痛のメカニズムの解明が進み、手術が必要と思われていた腰痛が手術をしないで改善にいたるケースが多数出てきました。腰痛で有名な脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアはすぐ手術と思いがちですが、実際に画像で狭窄やヘルニア(突出)があっても痛みを感じない人も多くおられます。つまり、画像検査の狭窄やヘルニアが痛み・痺れの原因ではない場合があるということです。下肢痛や痺れなどの症状と照らし合わせ、本当に画像所見の狭窄やヘルニアが、痛み・痺れの原因か、セカンドオピニオンも含め、医師とよく相談しましょう。実際は手術が必要なものはごくわずかで、しなくてもいい手術を避ける事ができるかもしれません。

2. 手術以外の治療〜リハビリからアプローチ〜


手術以外の腰痛の治療は注射・薬物療法・リハビリ・心理療法などです。当院では全て実施可能ですが特にリハビリ(理学療法士による運動療法)に力を入れています。腰痛診療ガイドラインによると、慢性腰痛にリハビリは非常に有効です。関節の硬さや筋力低下が痛みの原因となっている場合が多く、関節の動きを良くし筋力をつけることで痛みが改善します。又、痛みの原因を理解し痛みの対処法(痛みを起こしにくい動作の獲得など)を取得することで、日常生活やQOL(人生の質)の改善を目指します。腰痛の約8割は原因不明とも言われ狭窄症・ヘルニアという病名にとらわれず運動器(筋骨格系)の痛みを「筋緊張」の視点からアプローチする試みもあり、当院リハビリ科でも実施可能です。

3.当院の腰痛のリハビリ〜狭窄症・ヘルニア〜


腰痛で一番怖いのは痛み・痺れにより「歩けなくなる・体を動かさなくなる」ことです。活動性が落ちると足腰の筋力が弱くなるだけでなく認知症・心臓疾患・癌などを引き起こし易くなり全身の健康状態に影響を及ぼします。リハビリを実施することにより脳や身体の活性化につながり全身の健康状態を良くします。当院では患者様の状態に合わせ次のようなリハビリを立案し実施しています。
ゞ變蓮γ粒弌姿勢・動作の確認
★痛み・痺れ、★筋力、★知覚、★体幹、★下肢柔軟性、★姿勢(座位・立位・歩行)の現状態を理学療法士が評価します。
▲好肇譽奪
腰部への負担が少なくなるように下半身の柔軟性を拡大し、ストレッチにより柔軟性の改善、血液循環の改善、筋痛を緩和。
6變篭化訓練
体幹・股関節周囲・両下肢の筋力を強化。腹筋や背筋の筋力トレーニングで、腰回りを鍛え、腰にかかる負担を減らします。
ぅ丱薀鵐昂盈
腰椎は骨盤と胸椎に挟まれているのでねじれがあると悪影響を及ぼすため骨盤や胸椎のねじれを改善するアプローチが重要。
テ常生活指導・訓練
日常生活(家庭・仕事・学校・スポーツ)の姿勢・動作練習を安全な方法で指導し姿勢保持や実践動作を練習します。
急激な下肢麻痺・排尿・排便障害の場合は手術が必要なケースもありますが、多くの場合、適切な治療やリハビリによって症状が軽快します。治療のゴールは1人1人異なります。主治医や理学療法士に相談しながら、リハビリを実施しましょう。

「眠れない時は遅寝早起きを!」

1.不眠症のタイプ


「夜よく眠れません。私、不眠症ですか?」と尋ねられることがあります。そのような時、次のようにお尋ねしています。
(A)具体的にどのような睡眠習慣をされていますか?
(B)睡眠に対してどのようなイメージをお持ちですか?
なぜなら「夜よく眠れません」というお話だけでは、必ずしも‘不眠症’とは限らないことがあるからです。
不眠症状には、下記のタイプがあります。
なかなか寝付けない=入眠困難、
何度も目が覚める=睡眠維持困難、
早朝に目が覚める=早期覚醒、
熟眠感がない=熟眠困難
また、うつなどのメンタル疾患や痛みなどの身体疾患から起きる続発性不眠もあります。
(A)をお尋ねすることで、上記の分類を考えますが、そのとき、第5の睡眠タイプが見つかることがあります。
布団に入っている時間が長すぎる=寝すぎタイプ

2.夜間の睡眠時間と布団に入っている時間


終夜睡眠ポリグラフ検査を用いて、客観的に調べた研究では、夜間の睡眠時間は、次のように、20年毎に約30分ずつ短縮する結果が出ました。
●15歳前後で約8時間、
●25歳で約7時間、
●45歳で約6.5時間、
●65歳で約6時間
一方、夜に布団に入っている時間は加齢とともに長くなり、
●20〜30歳代の約7時間に対し、
●45歳以上から徐々に延長し、
●75歳では7.5時間を超える、
ことが判明しました。

3.「眠れない時は遅寝早起きを!」


生理的な睡眠時間を超えて布団に入っていると、かえって全体的に睡眠が浅くなり、途中で目が覚めることが増えて睡眠維持が難しくなります。そして一見、〜い離織ぅ廚汎韻絃評になります。(B)をお尋ねしますと、「健康のために8時間は寝たいと思います」や「眠りにくいので布団に入る時間を早くしました」というお話を聞くことがあります。健康や睡眠に良いと思ってしている習慣がタ欧垢タイプの要因になっているかもしれません。日中に眠気や倦怠感がない場合、睡眠時間は足りています。「タ欧垢タイプだわ」と思われた方は少しずつ就寝時間を遅くしたり起床時間を早めたりしてみて下さい。そうすると、睡眠薬を始めなくても睡眠が良くなったり、既に飲んでいる睡眠薬を減らせる可能性があります。
「眠れない時は遅寝早起きを!」をどうぞお試しください。

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